[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
WEB、出版、広告、映像、音楽、美術など「暮らし」と「ビジネス」に関わる疑問や法律問題がわかる!2018年の著作権法改正(2019年1月施行)、TPP関連法に対応。●著作物にあたるのかどうかの判断基準がわかる ●著作権の帰属や管理、契約書の作成など法律知識も網羅 ●著作権侵害行為の類型や対抗法、送信防止措置、発信者情報開示請求がわかる ●TPP11発効後の著作権法改正についてもフォロー
2 著作物とはどんなものなのか
3 著作権にもさまざまな意味合いがある
相談 未公表の著作物と公表権の主張
相談 ゴーストライターと著作人格権
4 著作権には財産権的な意味合いがある
相談 複製権の侵害にあたるか
相談 複製権や譲渡権の侵害にあたるか
相談 貸与権の侵害にあたるか
相談 リンクをはる行為と複製権や公衆送信権の侵害
相談 外国の小説のブログ掲載と翻訳権や公衆送信権の侵害
相談 他人のツイートを盗むとどうなる
相談 美術品の著作権者の許諾の可否
相談 本の読み聞かせと著作権侵害の可否 3
5 コンテンツビジネスをする上で注意することは何か
6 著作権と他の知的財産権の違いを知っておこう
7 著作権の歴史について知っておこう
8 著作権の条約について知っておこう
相談 著作権があることを主張する方法
第2章 著作物の判断基準はどうなっているのか
1 著作物にも種類がある
相談 図表・図形・模型は著作物にあたるか
相談 創作料理は著作物にあたるか
相談 サイン入りTシャツと著作権の侵害の可否
相談 印刷用書体は著作物にあたるのか
相談 学問上の定義・法則と著作物
相談 手紙やメールの無断公開と著作権侵害
相談 地図は著作物にあたるか
相談 写真と著作物
相談 顔文字やアスキーアートと著作物
相談 人形と著作物
相談 大量生産の製品の図柄を模倣する行為と著作権侵害
相談 絵画のカタログ制作と著作権侵害
相談 商用のポスターと著作権侵害
相談 屋外設置の美術品と著作権利用
2 キャッチフレーズやスローガンは著作物といえるのか
3 ニュース記事や見出しは著作物か
相談 ネーミングや芸名と著作物
相談 転載許可
相談 語呂合わせと著作物
4 オフィスビルも著作物といえるのか
相談 設計図と著作物
5 データベースや編集著作物も著作物にあたるのか
相談 求人情報と著作物
相談 インタビュー記事の著作権者は誰か
相談 応募作品の著作権の帰属
相談 チラシのレイアウトと著作権侵害
6 議事録や契約書、傍聴記録は著作物といえるのか
相談 法律・条例などの条文の無断掲載と著作権侵害
相談 私的利用目的と無断録音
第3章 著作権の効力と帰属
1 著作権にはどのような効力があるのか
相談 著作権の存続期間(保護期間)
相談 団体名義で公表された著作物と存続期間
相談 著作権保護期間内にある有名画家の作風の類似と著作権侵害
2 著作者とは誰のことを意味するのか
3 仕事で作った原稿の著作権はどうなる
4 著作者不明の著作物の著作権はどうなる
Column TPP11の発効
第4章 著作権ビジネスと契約の知識
1 著作権の活用方法を知っておこう
相談著作権の譲渡
相談違法な複製物の売却と譲渡権侵害
相談著作権への担保権設定
2 使用許諾契約を結ぶことが必要である
書 式 ソフトウェア使用許諾契約書
3 著作権は放棄することもできる 109
第5章 プログラムやソフトウェアと著作権
1 コンピュータ・プログラムも保護される
2 システム開発をめぐって著作権がどのようにかかわるのか
相談ソフトウェアの表示画面と著作物
相談プログラムのRAMへの蓄積と複製権侵害
3 ソフトウェアをめぐる法律問題を知っておこう
4 ソフトウェアの利用と違法コピーについて
5 ファイル共有ソフトをめぐる問題
6 自分で使うためにソフトのバックアップをとったが 後日ソフトを譲渡したら
相談ソフトウェアのインストールと著作権侵害
7 ソフトウェアのコピープロテクトを解除したらどうなる 135
第6章 著作隣接権をめぐる法律知識
1 著作隣接権とはどのような権利なのか
相談演奏した曲やその楽譜の著作権の保護対象
相談ダンスや舞とそれらの振り付けの著作権の保護対象
相談ライブ会場での録音と著作権侵害
相談 邦楽CDの国内販売を目的とする輸入と著作権侵害
2 ゲームソフトも著作物といえるのか
相談ゲームソフトの違法コピーと著作権侵害
相談プログラムの私的利用と複製権や公衆送信権の侵害
3 著作権法上の映画とは
4 映画を録画したDVDの販売行為
相談映画の海賊版DVD販売と頒布権侵害
相談営利を目的としない上映と著作権
相談有名小説を題材にした小説や映画と著作権侵害
5 お店でTV番組やBGMを流す行為は著作権侵害なのか
相談営利目的と著作権侵害
6 プレゼン用に他人の動画やBGMを流す行為
7 ヒット曲を作者に無断でアレンジする行為
8 補償金制度について知っておこう
相談コピー制限と著作権
9 音楽のダウンロードと著作権
10 “YouTube”などの動画投稿サイトへの投稿と著作権侵害
相談動画サイトの動画をブログに貼り付けるとどうなる
第7章 著作権の制限と著作権侵害
1 著作権が制限される場合もある
相談点訳と複製権侵害
相談図書館で行う蔵書の複製
2 どんな場合に盗作となるのか
3 著作権法上の引用の仕方を知っておこう
4 ホームページに他人の書いた記事や写真を掲載する行為
相談本や雑誌記事のコピーと著作権侵害
相談本のタイトルと表紙の写真掲載と著作権
相談私的利用目的と著作権侵害
相談商品(パッケージ)の写真の掲載と著作権
相談ネットオークションと写真の公開
相談書籍の自炊行為
5 ブログに好きな俳優や有名人の写真を掲載する行為
6 書評のサイトを立ち上げようと思っているが注意点は
7 著作権がフリーの場合はあるのか
8 新聞の切り抜きのコピーをすることは著作権侵害か
9 雑誌の記事を携帯カメラで撮影することは著作権侵害か
10 編集の都合で論文を改変したり、氏名を表示していない場合は
相談目隠しやトリミングと著作権
11 漫画の原作者には著作権があるのか 210
12 漫画のキャラクターを著作権者に無断で利用すると 著作権侵害となるか 212
13 試験問題とその素材となる著作物を扱う場合の注意点は 215
14 他人のアイデアを使って作成された原稿の著作権は 218
15 著作権侵害にはどう対処するのか 220
16 著作権侵害にどのように対抗すればよいのか
書 式 著作権侵害についての内容証明郵便サンプル
相談著作権を侵害している掲示板の書き込みと管理者の責任
相談著作権侵害を証明するには
17 SNS、ブログなどで著作権侵害があった場合の対策について 知っておこう
書 式 送信防止措置依頼書(著作権侵害)
書 式 発信者情報開示請求書(企業の著作権が侵害された場合)
18 トラブル解決の手段について知っておこう 233
第8章 著作権の登録と管理
1 著作権の集中管理について知っておこう
2 著作権登録制度について知っておこう
3 著作権を保護するための団体について
相談 楽曲の著作権
相談 著作権の管理委託
4 文化庁には著作権保護のための制度がある
会社の破産を申し立てる際、一番気になるのは予納金の額だが、その予納金の額を左右するのが原状回復である。
数年前に企業を閉鎖し、会社の実態は何もない、会社のあった場所は、いまはもう別の会社が入っている。こういうときは、破産申立も非常に楽だし、破産管財人もやることがあまりない。
しかし、こういう仕事は、あまりない。たいていは、来週支払い不能になる、従業員の給料も支払えない、切羽詰まった状態で駆け込んでくる、というケースだ。もう少し早く相談にきてくれたらと思うのだが、たいていの代表者は、ぎりぎりまで頑張って、ほぼ100%資金ショートとわかってから、弁護士のところに駆け込んでくるというケースが多い。
こういう案件で、一番問題になるのが原状回復費用である。ITビジネス系なら事務所に机・パソコンがあるだけで、原状回復費用はそんなにかからない。しかし、これが倉庫に在庫商品が大量にある問屋とか工場となると、原状回復費用が気になる。
破産申立代理人からすると、「問屋なら在庫商品を売り捌いて在庫をゼロにして大家に明け渡し、工場なら売却してしまって、原状を回復し、そののち、破産申し手をして管財人に引き継げばいい」と思うが、そうはいかない。
例の破産申立代理人の財産確保義務・迅速申立義務があるからである。裁判所の基本的な考えは、「破産申し立て代理人は、絶対に換価してはならない、換価するのは管財人だ。迅速に管財人に引き継げ」というスタンスである。
会社の財産に手をつけてはならない、となると、原状回復をしてから管財人に引き渡すことはできない。会社の財産は、できるだけ引き継ぎ、「原状回復は管財人さん、お願いします」となる。
しかし、そうなると、それに見合う予納金を用意しなければならなくなる。見合う予納金が用意できないとなると、破産申立ができなくなる。
この予納金の額は、東京地裁あたりだと、柔軟に対処してくれる。しかし、地方の裁判所になると、厳密に原状回復費用を算出し、そこに管財人の費用を加算して、高額な予納金を要求し、その予納金が用意できないとなると、破産申し立てを受け付けないというのが日常的な光景である。破産申し立て代理人には、予納金確保義務があるからである。
そうなると破産申立代理人としては財産確保義務から換価行為が禁止され、予納金確保義務から予納金を用意しなければならない。しかも、迅速申立義務があるから、うかうかしていられない。
結局、「そんなこと、できるわけないだろう!」となる。
ま、そのあとは、整理屋さんが、「私にお任せ下さい。弁護士や裁判所なんか、何のあてにもなりません」となるが、破産申立代理人に、換価するな、しかし原状回復の予納金を確保しろ、なんて言われたら、喜ぶのは整理屋さんだけでしょうな。
追記
千葉の女性弁護士さんが、2016年7月、県内の女性の破産を裁判所に申し立てた際、元夫から受け取った100万円を報告しなかったことを理由として業務停止一か月受けています。99万円の現金は自由財産ですから、なんで申告しなかったんでしょうか?
ただ、その弁護士さんが、隠した100万円を依頼者と山分けしたわけではなく、ただ、その女性に同情しただけですから、これで「一か月」というのは、ちょっと重いなぁという気がします。
懲戒処分はやむを得ないとしても、せいぜい「戒告」でしょう。破産申立代理人の誠実義務を、やたら強調する一部の考えにひっぱられたんでしょうか?